2016-12-17

英単語の4択問題に学習効果なし スマホUXの話を添えて

最近また英単語の学習を始めた。
過去数回、手を出しては飽きての繰り返しだったけど、
今回は本気だ。

で、なんか英単語の学習アプリ入れようと思って
いろいろなアプリを試してしてきたんだけど、なかなかグッとくるものが少ない。なかなか学習効果がでない。なんでだろうなと思って考えてみると、次の3点の理由が見えてきた。

4択問題は、英単語と意味を関連づけられない。

あなたは、次の4択問題に答えられるだろうか?

articulateの意味は?
A. 連結式の
B. 人工物
C. はっきりと話す
D. つり上げる

正解はC。なかなか難しい単語だ。
でも、何度かこの問題に出会うと、いつしか単語ではなく選択肢だけを見ても、
なんか C が正解だったような…?というのがわかってしまう

その瞬間、もはやarticulateという単語とその意味の結びつきには意識がいっていない。
それでなにが困るかっていうと、

I can't articulate about the problem.

とか、実際の英文で英単語をみたとき、意味を思い出せないことがけっこう多い。
アプリでは正解しまくっている単語なのにだ
選択肢があればわかるのに…では意味がない。

アプリ起動時のたった数秒の待ち時間で、モチベーションは恐ろしいほど下がる。

多くのアプリでは、学習開始までにけっこう時間がかかっていることに気がついた。

起動画面

ホーム画面

学習コースを選択

学習開始

ここにお知らせ画面やダイアログなどが挟まるケースもあり、
実際に学習を開始できるまでには起動から数秒 〜 ゲーム系に至っては30秒ほどもかかることさえある。

この時間を待てるかどうかは個人によるだろうけど、
自分の場合、時間潰しや楽しみのためのアプリであれば、待てる。
でも、勉強しようという、必要に迫られて…の要素が混じった気持ちでは、待てない。

なぜなら、スマホの中はコンテンツで溢れかえっている。にもかかわらず学習のためのアプリを起動しようという気持ちは、レアで瞬間的なものだからだ。
機を逃したらあっという間に冷めていってしまう。

意味はひとつじゃない

そんなわけで、4択問題式じゃなく、なおかつ起動1秒で学習を始められるアプリが必要なんだけど、実はもう一個注文がある。
大体のアプリでは、英単語と和訳が1:1なのだ。
「culture」 だったら、「文化」という和訳しか表示されなかったりする。だけど、cultureには「栽培」という意味もあって、そーゆー意味もおさえたい。

以上の要望を満たしてくれるアプリが見つからない、ならば作ればいいということで、シンプルなアプリをリリースした。

Usagi 英単語 

https://play.google.com/store/apps/details?id=tec.hie.la.usagi
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アプリ自体の使い方を学ぶことが必要なUIは、ユーザに優しくない
出来る限りシンプルであることを目指して作ったので、メニューも最低限だ。
やる気の瞬間を逃さないように、起動してすぐに学習を始められるサクサクアプリであり、少なくとも自分自身はヘビーユーザになれる作り。
(単語の発音もしてくれるし)

ここに書かれていない開発の動機もあり、それはまた次回書こうと思う。
では!


 

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